春は別れの
雨の新宿へ繰り出す。
政務活動費の〆、来月の企画、視察準備、スケジュール調整、デザインチェック…アワアワ。
新聞が山積みなってるし、定例会の後片付けも済んでいないし。
⚫︎出会うは別れの始めなり
春は人事異動の季節なのだなあ。とてもお世話になった職員の方がお辞めになるとも聞き心細き思い。
…思いつきで行動したりしてご迷惑をおかけして泣かせた件。
嘘泣きっぽくても泣いたーーー!と衝撃を受けて反省しました。
感謝でいっぱい。
⚫︎かまぼこベンチ
Xで新宿区の公園のかまぼこ型排除ベンチが話題になっており、問合せをいただいていた。
れいわの他区の議員からも要請を受け、定例会も終わったところで、やっと行政側に確認。
先輩議員にも経緯を伺った。
知らなかったんだけどTVでも放送されたらしい。(ウチにはTVがないから…。)
大久保駅近くにあるさつき児童遊園は、集合住宅に囲まれた200㎡ほどの小さな公園。
そこに25年以上前から、かまぼこ型ベンチが置かれているとのこと。
⚫︎現場の事情
排除ベンチ設置の背景には、夜間酒盛りする、奇声を上げる、夜を明かすなどの不正使用を防止する目的があるとのことでした。
以前はいわゆるホームレスの方も多かった。年々減少している。福祉課と連携して継続して声かけの活動を行っているそう。
ベンチは砂場の前にあり見守り用として、ちょっと寄りかかる程度の使い方を想定、長時間の滞在用ではないと。
本来は夕涼みなどにも使ってもらいたいんですけれどね…、苦渋の決断で、地域住民の方からは評価いただいています、とも仰った。
⚫︎判断は生き物、住民と関係者で折り合って…
健康だったら酒盛り、集会はあの形でもできる、結局は弱者排除ではないか、ということもれいわ議員から言われたものの
そうだなあ、立地の背景、治安や衛生面、住民の方からは特に批判的な声が上がっていないらしいことを考えると、経過注視かなあと。
酒盛りや奇声などは、自分の家の側の公園からも聞こえることがあって「嫌だなあ」と感じるし、ゴミのこともあるなあ、とか。
ウチの近所のはもっと小さな公園で、今の所、排除ベンチではないんですが。
⚫︎優しい社会を作るためには
人々の意識というか…大半の理解ある人々で構成された社会で�ないと難しいのかもしれない。
判断はその時々の住民の方や関係者で刻々変わるな、などと感じる。
例えば先日委員会で公園内の猫シェルターの陳情で委員会で話し合ったのですが、近隣住民の理解を得られなければかえって猫を危険に晒すことになるかもしれない、という話が出ました。
路上生活者の方にとっても安全な場所でなければならない。
⚫︎排除以外の知恵
基本的には、排除ベンチではない方がいい。いろんな可能性を鑑みて用途の広いものである方がいい。
災害時の避難場所でもあるし、体調やご事情があって、迷惑行為でなく、純粋に休みたい方も時にはいらっしゃるだろうし。
しかし今のやり方は、事故や衛生面、苦情など、様々対応しようとして選択肢を狭めていくものだ。
それは窮屈で人々を疲弊させる。
一方で、安易だけど「安全」ってことなんだよなー。誰も責任を取りたくないということにおいて。
構造的に安全過ぎる社会を作ると動物としては弱くなるよなあ。それでいいのかなってことも思うし。
自由には危険がつきもので。
生きていることに危険は当然あるんだっていうことを忘れているというか。そういう社会。
例えば猫にとって、路上生活者にとって安全でなければ、っていうことがいき過ぎて、知恵を絞らないことの言い訳になってしまうことは陥り易い罠でもあるなとか。
⚫︎「それでもここにいたいんです」
少し前にインクルーシブ教育の勉強会で、当事者の女性からお話を伺った。
その勉強会のタイトルが「それでもここにいたいんです」でした。
分離教育では大人の人(ケアワーカー)に囲まれて安全な日々を送っていたから、インクルーシブの教育現場で同級生たちから厳しいことを言われたりすることに最初すごく驚いたという話があったんです。
私がインクルーシブ教育を考えた時に恐れていたのもそのあたりで、いじめられないかな、大丈夫かなあって。
でも、先生が仰ったんですよ。
「いじめられてもいいじゃないですか、無視されるよりは、」って。
おお!と思いました。
⚫︎今日の写真
都庁40階から見下ろした新宿中央公園。
なんだか外国の風景みたいで好き。
2024年03月29日 00:30