清正井
原発や核燃料再処理工場の何が許せなかったって、地下水を汚染するということでした。
それは理屈では説明のつかない直感的な怒りでした。
本格稼働を止めれば汚染も止められると思って色々勉強し始めた時、運動の先輩方から「もう汚染されてるのよ、」と教わりました。
聞きたくなかった。
もう汚染されてしまっているなら運動も無意味だと思ったくらい。
私にとって「水」は「いのち」と同じ意味を持っていました。
⚫︎四ツ谷に住む
実家の方の狭いコミュニティで独り生涯を終えることは考えられなくて、「ここではない」という思いもあって、ついに野垂れ死覚悟で再び東京で暮らすことにしました。
7年くらいになるかな。
まさか自分が新宿のような都会に住むことになるとは想像していなかったです。アウェイ感、ある。
麹町にオフィスのある外資系企業でのコミッション営業職に応募しており、絶対に忙しくなるから徒歩圏内でと、面接で来たその日に探して契約したお部屋が現在の四ツ谷の住まいです。
イギリス人BOSSとの英語面接が最終試験でした。質問は幾つもはなく。
「どうして私は君を雇わなくてはいけないのか?」
咄嗟に「なぜなら私は約束を守るからです。」と答えた。
お部屋は天井が低くて、低身長の私にピッタリ。それが「ここかな…」の「サイン」でした。
⚫︎清正井(きよまさのい)
上京して新しいお仕事につくまで少し時間があって引越しの片付けが落ち着いた頃、明治神宮の清正井を訪ねました。
湧き出る水は静かでどんなに耳を澄ませても音などしないのに、見ていると聞こえてくるかのように思える。
冬の冷たい空気とどんよりした空。溢れる澄んだ湧水。
⚫︎今日の写真
いつだったか再訪した時の清正井。やっぱり冬だったかなー。
いつも曇りのイメージ。曇天に井戸の水ばかりが瑞々しくて。
2024年02月25日 00:47