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公害資料館連携フォーラム in 福島へ

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予定通りにはいかない
昨日のうちに福島入りして、今日は午前中に原子力交渉館furusatoへ行く予定だったのに、事前に調べていたはずなのに。
今朝Google MAP先生に確認したら、片道4時間かかるって。…肝心のフォーラムに参加できなくなってまう。

おかしいよなぁー。おかしいよ。調べたはずなんだけどなぁ。←こんなんばっかり。笑

代わりに、福島に転入された女性たちが働き発信する「ent」というお店を見に行ってみた。
きなこクッキーを入手。

れいわポスター
交差点の向こうにきらりと目を引いたピンク。あー!れいわのポスターだー。
遠回りになっちゃうけど近くで見るために掲示場所まで信号を渡っていく。
車がよく通る交差点、かわいいたばこ屋さんに2枚発見。ここはいい場所だぁー。

コーヒー味のスイーツ
ちょっと早めのお昼ご飯に、珈琲グルメというお店に立ち寄る。コーヒー味のスイーツに弱いのだ…。珈琲ソフト目当てで。
感じのいい店内だった。喧騒の中に耳に、福島のイントネーションが聞こえてきた。

福島大学へ
福島駅から電車で2駅。今回参加のフォーラムの会場は福島大学。
大学までの道の途中、3匹の猫に会う。道に溜まっていて人がすぐそばを歩いていても一向に動かない。
つい写真を撮ってしまう。
ちょっと撫でさせてもらったけど、迷惑そうだった。

基調講演
リアス・アーク美術館館長 山内 宏泰さんの基調講演。
人災と言われる福島の震災。津波に襲われた地域は古くから「津波に気を付けろ」と言われていた。
しかし、相次ぐ都市開発と防潮堤の建設、移住者の増加で、いつしか人々から危機意識が薄れていった。その経緯を詳しく伺う。

津波の破壊力を逃すV字方の土地整備をして、ダムを作り、平地を増やして宅地を広げた。
防潮堤の役割は残留する住民の避難行動時間を1分でも長く稼ぐことにあったのに、いつしか「防潮堤は安全」「2階以上に留まっていれば大丈夫」という油断が生まれた。構造物に頼り、科学的に抑止できると信じた。安全神話の始まり。

油断してしまったり、安全だと信じたい人々の気持ちはよくわかった。津波が来るかもしれないと常時ビクビクしながら穏やかな日常を送るのは難しい。でも、だからこそ。

当事者意識
こういった体験を糧にいかに後世に伝えていけるのか。いかに当事者意識にシフトさせ、興味を持って自ら調べようとしてくれるのか。
様々工夫したのがリアス・アーク美術館。これまでの博物館の概念をぶっ壊した取り組みで、今では展示学事典にも新しく有効な災害資料の展示手法であると紹介されるまでに至ったという。

自然は変えられない
構造物に頼る災害対策は、残念ながら今も変わらないと山内さん。国家が示す画一的な方針に従ってきたために、従来から受け継がれてきた風土感覚は麻痺させられてきた。
しかし圧倒的な力を持っているのは自然の方なのだ。地震は起こるし、原発はまた爆発するだろう。変わらなければいけないのは人間の方なのだ。

何故「死」に抗うのか
時々ふと、なぜこんなにも災害に備え、自然破壊を憂い、脱原発のような運動に関わっているのだろうと自問することがある。なぜこんなにも「死」に抗おうとするのか…。

今日講演を聞いていたら答えは単純だった。「大切な何かを守護しようとする意思」なのだな。
それは「死」と同じくらい根源的な「生」への希求なのだろう。

覚悟
災害の記憶を安っぽいパフォーマンスの素材にしないこと。嘘をつかないこと。
講演で語られた「覚悟」という言葉が印象的だった。

福島大学の学長が挨拶の時にお話しされていた。
災害があって、はじめに被害者と加害者との対立があった。それはすぐに、被災者と被災者との対立、分断に変わっていった。
半年後にはもう、声を発しにくい空気になった。割り切れない思いを抱えながら、疲れ果ててしまった。

引き裂かれる心
最後にひと言。資料に記載しない言葉を、山内さんはお話しくださった。
自分はトリチウム水の海洋放出は安全であると発信している。しかし、どんなに専門家によって保証された科学的根拠を持ってしても、感情的には安全だということを受け入れることができない。どんなに安全だと言っても、自分の子どもにトリチウム水を頭から浴びせるようなことはできない。心が引き裂かれているのだ、と。

つまり、安全だと言わざるを得ないほど、追い詰められているのだ、と。

涙が出た。引き裂かれた心を目の前で感じて。
まるで生暖かい血をドクドク流しながら「大丈夫だ」と言われているみたいだった。

こんなことやめるべきだ
交流会でもいろんな話をしたり聞いたりした。
原発なんてやめるべきだ。少なくとも、現在の知性、道徳性では、原発は手に負えない。そう思った。

参加する時はもっと地味な内容をイメージしていたけれど、いい意味で予想を遥かに上回る講演、フォーラムの1日目だった。
明日も楽しみである。心せねば。

リアス・アーク美術館
お話を聞いて、このフォーラムが終わったらその足で訪ねようかと調べてみたのだが。気仙沼って遠い…!
Google MAP先生が乗り換え乗り換えで1日かかると言ってきて、調べ方を変えてもそう主張するので、とりあえず今回は諦めた…。
レンタカーするとかかなー。いつか行きたいな。

第5福竜丸展示館
こちらなら、帰ったらすぐ行けそうだから、まずはこっちにする。
 
2023年12月16日 23:25

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