神宮外苑と日比谷公園の再開発、神田警察署通りの樹木の伐採など
今日は明治大学のリバティタワーへ。【「平和と人権」神宮外苑と日比谷公園の再開発に伴う樹木伐採に異議あり!】に参加。コメンテーターとして参加されている大学の先生や弁護士、専門家の面々は、それぞれが講演のメインとなりうるようなそうそうたるメンバーだった。
主催は明治大学OBの皆さんで「平和と人権」をテーマにこういった企画を立ち上げていらっしゃるようだ。明治大学の建学の精神は権利・自由・独立自治。
神宮外苑についてはロッシェル・カップさん、日比谷公園については元日比谷公園管理所長の高橋裕一さんから、その再開発の問題点についてお話しを伺った。
日比谷公園や神田警察署通りの伐採についてはフワッと知っていただけだったので、今日はそういった意味でも有意義だった。これまでも神宮外苑関係の集まりで出会った方々と再会し、ご挨拶。
区民のおひとりに神宮外苑のどこを一番問題だと感じておられますか、と問うと「民主主義の問題」だと即答された。「最初は木を伐らないで、から始まったのだけど知っていくうちにこれは民主主義の問題だということに気づいたの。」
慶應大学准教授のホルヘ・アルマザンさんが「自分の住む環境に対して行政にモノを言うことは普通のこと!」と、これからのまちづくりは市民参加型デザインが取り入れられるべきだと仰った。実際ニューヨークはコミュニティ・ボードという諮問委員会があって、住民に必ず相談しないといけない。ちゃんと保存すべきランドマークがあって、新しく建設するのは相当難しく、しっかりと保存されているとのこと。
ニューヨーク市のコミュニティ・ボード
法や条例で縛っても事業者側に抜け穴をみつけられて突破されてしまう。法律をどんどん複雑化してわかりづらくする。
例えば地区計画。今日の講演会にコメンテーターとして参加されていた東京大学名誉教授/明治大学特任教授の大方潤一郎先生が地区計画の仕組みを作った張本人だが、大方先生が意図していないことに地区計画が悪用され「地区計画には気をつけろ」など悪者扱いされて、憤慨しておられると言う現実がある。
例えば神楽坂地域はことあるごとに条例を定めてビルの高さ制限をするなど住民の努力が続いているが、こういったことができるのも地域のつながりが強いからだと言える。高層マンションの建築に反対運動が起こって裁判になり市民運動側は敗訴。しかしその教訓をバネにしてその後もまちづくりのために奮闘しておられるのだ。あの素敵な風情、賑わいはそういった土台の上に成り立っている。
神宮外苑の件についてさわいも議会で何度も、公園(公共)を守るという本来の目的に叶っていないことは問題ではないのかと訴えたが区の回答はいつも「法に則って進めている、法に反しない限り止められない」というものだ。行政職員もサラリーマン化していると思う瞬間だ。
やはり今後目指すべきは「市民参加の仕組み」なのだ。いつも知らないうちにいろんなことが決まっている、それが当たり前みたいな感覚になっている、これを翻していかなければならない。
「自分の住む環境に対して行政にモノを言うことは普通のこと!」
講演会が終わった後、有志で声を掛け合って神田警察署通りの街路樹を見に行った。
区はバリアフリー化を主張、車椅子がすれ違うことができないと樹木の伐採を正当化。しかし乙武洋匡さんが現地を視察して「うん、(車椅子同士ですれ違うには)僕が20秒待てばいいだけですね。」と一蹴されたそうだ。障害を持つ人々が自由に街歩きできる十分な施策をせずに、伐採や再開発の時だけ持ち出すのはフェアじゃないし、順番が違う。
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