暑く熱いいち日
今日は神宮外苑再開発 認可取り消し訴訟の裁判で東京地裁へ。今回担当される弁護士の山下幸夫さん（新宿さきがけ法律事務所）から、急いで並んだ方がいいですよ！と言われて小走り。抽選に参加された方々の後、余った残り5名にギリギリ入れた。傍聴席はいっぱいだった。
さわいは原告団のひとりだが、今回は原告団に入ったタイミングの関係で法廷内へは入らず傍聴席から見たのだった。団長のロッシェル・カップさんと、北青山1丁目住宅自治体会長の近藤さんによる意見陳述。
ロッシェルさんは、外国の方には難しいであろう日本語の単語も使いこなし、堂々たる陳述を行った。都心でありながら奇跡的に残された神宮外苑。移植されて必ず保全すると言われている銀杏並木も、新野球場からわずか６メートルの場所で根を痛め、水系も絶たれ、衰退するであろうこと。これは環境破壊であり、事業主や東京都が掲げるＳＤＧｓやＣＯ２削減という目標に全く逆行する。また環境アセス審議会での議論が決着しないまま手続きを強行、再開発に森善朗元首相の関わりがあることにも言及。今回の件が、全国の開発の在り方にも影響を与える重要な裁判であること、慎重に審議を求めることを訴えた。
町会長の近藤さんの、最初の再開発の説明会を聞いた時「それは良い事だと思い」事業者を「信じていた。」という言葉が胸に痛かった。（私も最初は国を、政治を信じていた…。）東京2020大会後の神宮外苑地区まちづくり指針には、神宮外苑は豊かな自然環境を有し、国民や競技者がスポーツに親しむ一大拠点であり、歴史的にも、我が国にとっても、東京のまちづくりにとっても極めて重要な場所であると記載されていることを挙げ、東京都が事業者側の利己的な事業計画に合わせて指針を変更したことを強く抗議した。その上で、①新球場の騒音被害 ②風害 ③人流変化に伴う被害について疑問と不安を呈した。
原告団のひとりで、新宿の議会にも陳情にも訪問くださった方が、今回の意見陳述が2名に絞られたことについて不満を漏らしていた。裁判所からの指定らしかった。
再開発の実績が多数あるであろう大企業に、市民が立ち向かう。経験も財力も時間的余裕も、圧倒的に不利なのは市民の方である。しかし100年の森とその歴史が市民とともにある。類まれなる存在を守りたいと権力に立ち向かう、その声が全国に届き、電子署名は20万筆を超えた。
裁判所を出ると強い日差し。日比谷公園に咲き誇る百合の花が強い香りを放っていた。
記者会見は立ち見が出るほどだったらしい。
さわいは記者会見会場には入れなかったため、国会図書館へ。神宮外苑の問題について資料を探し、読んだ。久しぶりに絵本「父は空 母は大地」も読みたくなり借りる。
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恩師である演出家 竹内敏晴 先生のこころとからだのレッスンを受け、最後に先生に見ていただいたのがこの本を題材にした朗読だった。さわいは自分の内にある方言のイントネーションで朗読を行い、竹内先生に生涯最後のレッスンをつけていただいた。しみじみと思い出し、何度も読み返す。
「どうしたら、空が買えるというのだろう？そして大地を。わたしにはわからない。風の匂いや水のきらめきを あなたはいったいどうやって買おうというのだろう？」
1855年に、ネイティブアメリカンの首長シアトルさんが当時のアメリカ大統領に宛てたとされる手紙の一文である。ネイティブアメリカンの土地を奪い、買い取って居留地を与えると申し出たアメリカ政府に対して、これ以上の抵抗は無益だと考えたシアトル首長が、土地への強い思いを演説に託したという、それを元に描かれた絵本。
シアトル首長の演説は受け継がれ、現在では異なったテキストが幾つもアメリカに残されているという。日本で出版された言葉もそれぞれ微妙に異なるようだ。しかしそのスピリットは今も色あせることがない。
さわいめぐみはこのシアトル首長のスピリットに出会った時、既存の世界が破られ開かれるような強い衝撃を受けた。以来この絵本が、さわいの思想信条に深く影響を与える1冊であることは間違いない。
午後から衆議院会館で報告会。新宿区議会議員の大先輩（なんと8期目！）共産党の沢田あゆみ議員もいらしていて、隣に座らせていただいた。
共産党、社民党、自由民主党など国政政党からと、東京都議会からも無所属、立憲民主党から2名の議員が来てそれぞれに挨拶。私も沢田議員の後をついて行くようにして挨拶。
報告会が終わった後何人かにお声がけいただき、「元気ありますねー！」と。元気しか取り柄がないので…。笑
埼玉大学名誉教授の岩見さんからパークＰＦＩに絡めて詳細な説明ありそれがとても良かった。会場も食い入るようにプレゼンに耳を傾けていることが肌で感じられ、改めて伐採、再開発反対の思いの熱さを感じた。YouTubeにて同時配信もあり、思いの熱さはネットを通じて広く繋がっている。パワーをいただいた。
帰り道、ロッシェルさんとタイミングよく会って挨拶させていただいた。丁寧ながらキビキビとした動作に、ゆっくり話すタイミングではないな、と感じて早々に別れる。お手洗いに寄って駅へ向かっているとロッシェルさんに再び、タクシーを求めて道に立っているところに出くわした。
タクシーは通るものの「迎車」の表示ばかりで、片手を差し上げるロッシェルさんの前を何台も何台も無常に通り過ぎて行く。来ないですね…、と言うと、急いでいます、とロッシェルさん。お困りの様子で車通りの多い道を求めて移動されていく。では、失礼します、と挨拶もそこそこに横断歩道を渡って行かれた背中を見て、せめてもうしばらく反対側で空車のタクシーがないか見張ろうと後ろからついて行く、にわかストーカーさわいめぐみ 笑。交差点のところで運よく空車タクシーを呼び止めて、「ロッシェルさーん！（空車）ありましたよ！！」と呼びかける。振り返ったロッシェルさんが「アリガトゴザイマスー！！」と答えて、いそいそと、そして無事に乗車されたのを見送って安堵した。…そこはかとなくこみ上げる嬉しみ。
今日も汗かきながらWヘッダー、街頭演説で人々を魅了する山本太郎代表
【LIVE】山本太郎代表街宣 2023年6月29日 17時〜（れいわ政治的のど自慢大会 東京都・三軒茶屋駅） - YouTube
【LIVE】山本太郎代表街宣 2023年6月29日 19時〜（れいわ政治的のど自慢大会 東京都・経堂駅） - YouTube
2023年06月29日 23:11
