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無事に、とは言えないものの議会質問終わりました。

定例会2日目。午前中の最後に質問の順番が回ってきた。
さわいめぐみの質問原稿は下記の通り。
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令和5年 第2回定例会 質問要旨
新宿御苑における「放射能汚染土」再生利用の実証事業について

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会派 れいわ新選組 新宿のさわいめぐみです。第2回定例会にあたり一般質問をいたします。
新宿御苑における「放射能汚染土」再生利用の実証事業についてお伺いいたします。
 
今回質問させていただくにあたり、これまでの委員会や本会議での質疑を拝見いたしました。
繰り返されていることは、これは国の事業であり、国が安全だと言っているからには安全なんだとして実証事業を受け入れ、とにかく住民に対するわかりやすい説明会を求めていくという一貫した回答でした。
一方で環境対策課長より、安全性が揺るがされるようなことが分かったら事業はやめてくださいというお話になるという言葉も聞かれました。

私は脱原発運動に関わり、国のあまりに不誠実な対応を目の当たりにしてきた経験から、議員になる前、いち区民だった頃から、新宿区として独自に安全性を確かめる責任があるのではないかと訴えてまいりました。
 
最初の質問です。
19期の議会でもなされた、本来再利用できるのは100ベクレル以下であるのにも関わらず、80倍の8000ベクレル以下にまで基準がゆるめられてしまっているという指摘について。

ここに資料、2017年1月5日付けの毎日新聞の記事があります。
一面トップの見出し「汚染土議事録 環境省発言削除し開示、再利用誘導 隠ぺいか」。
これよりますと、当時秘密裏に行われていた会合で環境省職員が「8000ベクレルの評価で災害時など年間1ミリシーベルトを少し超えるケースが出ているが、これが1ミリシーベルトに収まるとよいのだが、」と発言しています。

ベクレルとは放射能の強さを表す単位、シーベルトは人体が放射線を受けたとき、その影響の度合いを表す目安となる放射線量の単位のことです。

「8000ベクレルの評価が1ミリシーベルトに収まるといいのだが、」この発言の背景には、被ばく量を試算してみたら作業員の被ばくが最大1.6ミリシーベルトになるなど多くのケースで年間1ミリシーベルトの基準を上回ってしまったことがあります。
一旦公表された議事録からはこの部分などが削除要請されています。
さらには録音音源に「8000までいけますというのが非常に分かりやすいと思う、」という発言があり、その後「2倍に希釈すればいい、」「崩れれば他の土と混ざり合って希釈される、」などとして、被爆試算を薄めてからやり直すように求めています。
こうしてどんなに高濃度の土でも、薄めたらOKということにしてしまった。
このやり方では検証できない、いくらでも不都合を隠せると専門家は激しく批判しています。

なぜそんなにも8000ベクレルにこだわったか。
年間1ミリシーベルトを上回ると事業者側が汚染土を取り扱う仕事を受け入れづらくなって、再利用できる放射能汚染土の量が少なくなってしまう。
環境省は出来るだけ多くの汚染土を再利用したいが、思うような数値が出なかったので、8000ベクレルという結果ありきで試算をやり直させたという、道義的にも非常に問題のある内容です。
 
これらのことが表すのはなにかと言うと、いくら求めても、新宿区や当事者住民の皆さまが期待するような、正直で公正で誰もが安心だと思えるような説明を環境省は行うことができないということです。
なぜなら、8000ベクレル以下の基準は安全性を根拠に議論されていないからです。
不安に思われた区民の皆さまが何をたずねても、環境省は中身のない同じ回答を繰り返し、しまいには壊れたテープレコーダーだと揶揄されたほどだった。
それもそのはず、とても皆さんに説明ができるような実情ではない。
8000ベクレルという基準は、安全かどうかで決められていない、大量の汚染土をいかに大量に再利用できるかで決められた基準だからです。
 
残念ながら国の原子力政策においてこのような欺瞞は氷山の一角です。
子ども達とってより深刻な、いのちの問題である放射性物質の取り扱いについて、数値を守るより基準を変える、法律を守るより解釈を変えるという在り方そのものが看過できません。
区長のお考えをお聞かせください。
 
次の質問です。
日本は地震大国で明治時代には38mの津波があったと記録が残されています。
しかし福島原発はたった5.7mの津波にしか対応していませんでした。
電源喪失の致命傷を偶然の産物によって奇跡的に乗り越えられた今もなお、廃炉作業は予断を許さない危険な状態です。
既存の原発の中にはたった620ガルの振動にしか耐えられないものが存在しますが、この20年間のうちに700ガルを超える地震は30回以上起きています。
これは大飯原発3,4号機運転差止請求事件において、当時裁判長裁判官 樋口英明氏の原発運転差止という判決の根拠となったデータです。

にも拘わらず、未だ放射性物質の環境公害関係法がほぼ定められていない無法地帯の状況です。
これはつまり不測の事態が起きた時に、住民を守ってくれる法律が整備されていないことを意味しています。

放射能汚染や被爆のリスクについて環境省は年間1ミリシーベルト以内に収まるなら大丈夫だと繰り返しますが、問題は外部被爆だけではありません。
放射性廃棄物を拡散すれば、自然の循環の中で生体濃縮が起こり、結果、より高い線量の食べ物となってやがて私たちの口に入るという危険、長期にわたる低線量被ばくが短期の被ばくと同じくらい、またはより以上に有害である可能性が指摘されていること、また「この数値以下の被ばくなら安全」という「しきい値」そのものが実は存在しないということが言われていることなど、枚挙にいとまがありません。
 
区長にお伺いいたします。
新宿御苑は災害時の避難場所となっていますが、災害時に放射能汚染土の盛り土が崩れ放射性の土が露出する場合にどういった対策を取られますか。
住民の方が被害を被られた時の救済措置を教えてください。

またこれは区民の皆さまからのご要望です。
新宿区が要請している説明会の開催前に、汚染土を搬入することは絶対にないとお約束いただけますか。
 
最後の質問です。
区民の皆さまにとって一番身近に頼れるのは新宿区です。
最後の砦もやはり新宿区なのではないでしょうか。
国策である原子力政策では「原発は必要なんだ、そして安全なんだ、」というプロパガンダが多くの予算を割いて行われます。
そのような中で、区民の立場に立ち、区民のいのちと生活と財産を守るための誠実な判断を行っていただけますでしょうか。
所信をお聞かせください。
 
以上、ご答弁をお願い致します。

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区長の答弁は予想通り。(後日録画など公開されるのでしばしお待ちを。)
新宿区議会 議会中継 - 発言内容 (discussvision.net) (1年間公開)

再質問をしていたところ右手背後がざわつき始める。休憩後、議場で開始を待っていると「いろいろやって議長を試しているんじゃないかー?」と笑いながら誰かが言う声が背中に聞こえる。
後で各方面からお話があり、①質問中に新聞記事を掲げたこと ②再質問の内容が既にした質問と同じ繰り返しではないか ということで抗議の声が上がり、問題視され議会運営委員会にかけられることになったそう。再質問部分の削除の話も出た。
補足すると、①については事前に議会運営委員会に掲げる資料の許可が必要だったとのこと。②については新宿の慣例に抵触するのだとか。←ちょっと呼ばれて言われたことなのであいまい。

なんだろうこれ、とても既視感があるような…??
①について新人議員はどうも説明を受けていなかったようで、知らなかったという方あり。さわいはどなたからだったか聞いたは聞いたけれど「パネルの掲示はダメ」と言われた記憶があり、勝手にプレゼン用に作成した遠目でも読める、文字通りのパネルをイメージしていた。新聞記事は遠目には読むことはできないし、パネルとは言わないのでまさか該当するとは、という感じ。
さわいは思った。
なんだよー!言ってくれよー!新聞記事、ぜひ議会運営委員会の皆さまに見ていただきたかったー!なんなら他の記事もいろいろございますのにー!

ということで、無事にとも言いきれないけど初の議会質問が終わったのであった。
明日からは委員会がスタートする。
2023年06月13日 22:19

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